◆病歴・就労状況等申立書サンプル 【神奈川県在住・Aさんの病歴】


●上記病歴の全文


〔傷病名:網膜色素変性症〕 発病日:不 明 初診日:平成21年1月29日


●受診していない(発病・平成1年1月頃〜平成22年1月頃)
出生から21歳までは眼に異常はみられなかった。21歳頃から夜になると周囲が見えにくくなり、目の前に立っているポールや人に気づけなくなった。数年すると、昼間でも周囲が見づらくなり、車の運転に不安を感じたため医師の診断を受けることにした。


●よこはま眼科クリニック(平成22年1月29日〜平成23年2月頃)
病院で検査を受けると、眼底に変色がみられることが判明し、網膜色素変性症と診断された。医師からは、この病気には治療法がなく、将来、悪化すれば失明の可能性もあると説明された。確かな効果は期待できないが進行を抑えるためアダプチノールを飲むよう指示された。受診回数は2か月に1回。


●受診していない(平成23年3月頃〜平成26年2月頃)
仕事が忙しくなったため受診を中断した。病状は徐々に悪化し、25歳の頃には、パソコンの文字がはっきりみえない、人にぶつかる、足元のものを蹴飛ばすといった支障が生じるようになった。また夜になると周囲がほとんど見えず、慣れない道や街灯のない場所で行動できなくなった。


●神奈川総合医療センター(平成26年3月頃〜平成26年4月頃)
平成26年2月に自転車走行中に脇から来る人に気づけず衝突するなど、視機能の低下が顕著となったため受診した。検査の結果、両眼の視野狭窄がかなり進んでいることがわかり、身体障害者手帳を取得してみてはどうかと医師にすすめられた。意見書を書いてもらい手帳を申請すると2級に認定された。受診回数は2回。


●かわさきクリニック(平成26年5月頃〜現在)
前院で、自宅から通院しやすいクリニックを紹介してもらい受診した。医師にかかると、アダプチノールの内服を再開するとともに、必要に応じて白杖を使用してみてはどうかとすすめられた。その後、2か月に1回のペースで通院しているが、病状の改善はみられず、いまも段差につまずく、人にぶつかる、電柱や看板に衝突するといったことが頻繁にみられる他、物を探したり、道を歩いたりするのに時間がかかるなど、普通の行動ができないでいる。医師からは、今後はロービジョンケアを受けながら、自分に合った社会に適合する方法をみつけていくようにとアドバイスされている。








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